クリティカルシンキングとは?その重要性とトレーニング方法・効果について紹介

ビジネス書などを読んでいると、ロジカルシンキングの重要性が取り上げられているのに気づく方は多いのではないでしょうか。実は、ロジカルシンキングだけではなく、クリティカルシンキングの考え方も取り入れることでより効果が出やすくなるのです。この機会に、社内でもクリティカルシンキングを定着させてみてはいかがでしょうか。

こんにちは!テレワーク歴5年以上、仲野識です。
突然ですが、皆さんはクリティカルシンキングという言葉を聞いたことはありますか?
クリティカルシンキングは、「情報や知識を複数の視点から論理的に分析し、最適解を考えるスキル」と言われています。
とはいえ、具体的にどんなスキルかイメージしづらいのが正直なところでしょう。

そこで今回は、「クリティカルシンキング=ビジネスパーソンに必要な思考力」になるよう、クリティカルシンキングについて徹底解明していきます!

そもそもクリティカルシンキングとは?


クリティカル・シンキングは、「批判的思考」と直訳される言葉です。
ですが、単純に否定したり反対したりするという考え方ではないのです。
そんなクリティカルシンキングがどんなスキルなのか、まずはその知識を深めていきましょう。

意味や定義を簡単に解説

クリティカルシンキングのクリティカルは、「批判的もしくは懐疑的」「重大な」などと訳します。
では、クリティカルシンキングは、批判的な考えのことなのでしょうか。
実は、それは違います。

クリティカル・シンキングとは、物事の結論を導く過程において、「なぜ」「本当にそうなのか」と批判的に問うことで納得のいく結論に到達するための思考法です。
これは、かつてアメリカの教育界で広まった考え方で、客観的に判断、決断できるようにしようという思考法です。
教育の世界だけではなく、ビジネスの世界においてもより実践的に用いられるようになっているのです。

ロジカル・シンキングとの違い

クリティカル・シンキングと同じくらい、ビジネスシーンではロジカル・シンキングという言葉もよく聞かれます。
ロジカル・シンキングが「物事を筋道立てて、要素に分解して考えること」ならば、クリティカル・シンキングは「本当にその前提が正しいのか検証したうえで本質を見極めること」です。

これらは異なる考え方に思えますが、全く別の考え方ということではありません。
クリティカルに考えてロジカルに説明するというように、両者をうまく組み合わせて使いこなすと、より深い問題解決策に到達できるのです。

クリティカルシンキングの目的、効果

クリティカルシンキングの目的は、さまざまな観点から最も正確な解答を導き出すことにあります。
クリティカルシンキングを用いることで、物事に関する情報や外的な意見、もちろん当事者である本人の意見が適正かを客観的に検証できます。

それにより、自分自身も十分納得して物事の本質に近い結論にたどり着けるのです。

クリティカル・シンキングの考え方


クリティカル・シンキングの概念は理解できたでしょうか。
ここからは、具体的にどのように考えることが、クリティカルシンキングとなるのかを考えてみましょう。

基本的な考え方と、クリティカルシンキング実践の方法について紹介します。

クリティカルシンキングの基本的な考え方

クリティカル・シンキングの基本姿勢として、3つの考え方(出典・引用元:グロービスMBAクリティカル・シンキング)があります。

1,目的は何かを常に意識する
2,自他に思考のクセがあることを前提に考える
3,問い続ける

「目的が何かを常に意識する」ことで、目の前の事象の対症療法ではなく、これから検討する課題についてゴールは何かをしっかり定められます。
「自他に思考のクセがあることを前提に考える」と、思い込みや偏見、大事にしている価値観、暗黙のルールなどにとらわれずに客観的に考えることができます。
「問い続ける」ことで、問題解決にいたる本質的な原因を見つけ出すことができます。

クリティカルシンキングの方法

クリティカルシンキングは、

ゴールを明確にする
現状を分析する
課題を見つける
解決のためのアクションを考える

の4つのステップで構成されています。

最初のステップでは、「どんなことがしたいの?」「それはどういった理由から?」という客観的思考を行います。
そうすることで、目指すゴールとそのレベルや達成期限が分かります。
ゴールの設定が具体的になるほど、クリティカルシンキングがスムーズになるでしょう。

次のステップは、現状を分析することです。最初に設定したゴールへの実現に向けて、現在の状況がどうかを細部にわたり調査します。
丁寧に、現時点でどのような状況になっているのか洗い出してください。

課題を見つけることが、次のステップです。
最初に設定したゴールと現状の間にどのくらいの乖離があるかを測定・分析しましょう。
できる限り客観的な視点、論点から議論を進めて、課題を見つけます。

最後に、解決のためのアクションを考えましょう。
これまでずっと継続した思考で、取り組むべき課題が明確になっているでしょう。
その課題の中で、重要と考えられるものを優先して、アクションプランの作成をしていきます。

誰が
何を
いつまでに
どこで
どのようにして
解決していくかというプランニングにするとわかりやすいですよ。

ビジネス上でクリティカルシンキングが重要な理由


クリティカルシンキングがビジネスの世界で重要視されるのは、なぜなのでしょうか。
その背景には、「今日まで価値が高かったものが、明日には価値を失う」ような変化の激しい時代があります。

世の中の動きに対して、
なぜ?
どうして?
そんな問いかけが、必要不可欠となっているのです。
ここでは、新しい時代を読み解くためのクリティカルシンキングのメリットを見ていきましょう。

クリティカルシンキングのメリット

クリティカルシンキングのメリット1つ目は、検討した内容に対する矛盾や漏れなどを低減できる点です。
「本当にそうなのか?」「検討課題はないか?」と疑問を持つ姿勢は、矛盾点の洗い出しにつながります。
洗い出された矛盾点を一つ一つ解決していけば、矛盾だけでなく漏れにも気付けるでしょう。

クリティカルシンキングでは、物事の本質を見極めることができるようになるのもメリットです。
物事に対し、批判的、客観的な視点で物事を考え続けます。
よく検討した内容は適正になるでしょう。
思考を続けることで余計なものが削ぎ取られ、正しい情報に基づいた結論を導き出せるようになります。

まとめ

クリティカル・シンキングはビジネスの世界や日常生活で役立つ考え方ですが、複雑で難しいものではありません。
疑問の視点をもって考え続けることで、本質を見極められるようになっていく考え方です。
日ごろから「本当にこれでいいか」「なぜこうなんだろう」と常に意識することで、うまく使いこなせるようになります。

より生産性の高い仕事ができたり、快適な生活を送れたりするようになるクリティカル・シンキング。
より身近なものとして活用してみましょう。

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