オフィス再開に向けて密閉・密集・密接を回避するために準備すべきこととは?

企業において、昨今の感染防止対策への取り組みは急務です。クラスタを出さないためにも、感染症拡大防止に繋がる体制の整備や、感染リスクの把握は必至です。今回は、オフィスを再開するときに気をつけるべき感染予防策について記載します。

“新型コロナウィルス(COVID-19)は、私たちの生活だけでなく、仕事に対するスタンスもを一変させました。
感染対策のためにテレワーク(テレワーク)をしていた企業も、現在は少しずつ出勤に戻しているところもあります。
少しずつではありますが、街やオフィスに人が戻りつつあります。

それと並行して行わねばならないのが、感染拡大防止や接触減といった視点でのオフィス準備でしょう。
ウイルスの存在を前提として、オフィスのあり方を再検討していかねばなりません。
ここでは、ウィズコロナ時代のオフィス再開に向けて準備すべき対応について、紹介させていただきます。

新型コロナによるオフィスや働き方の変化


緊急事態宣言期間中の5月中旬にコクヨマーケティングが実施したアンケートでは、全国で77.5%、東京では80%を超えるお客様が「テレワーク(テレワークなど)を実施」と回答していました。

実際にわたしも、感染拡大防止や減速が最優先される緊急事態宣言下で、出社がなくなり、テレワーク・テレワークとなりました。
このような時差出勤を中心とした働き方が急速浸透していましたが、現在はアフターコロナ、ウィズコロナを見据えて、オフィスのあり方を再検討して、出社しての勤務を行う企業も増えてきています。

オフィスでの勤務を再開するにあたっては、テレワークやテレワーク以上に多くの感染リスクが伴います。そのため、対策を慎重に行う必要があります。

環境・設備について留意すること

やはり、三密を回避できるオフィス作りが大切になります。
できる限り、2メートルの距離を保つ人員配置にすることや、仕切りを置かずに、対面で座ることは避けること、1時間に2回以上、窓を開け換気することなどを考えるべきでしょう。
座席配置においては、可能な限り対角や、横並びにするなど座席配置の工夫をすることも大事です。

どうしても人と人が対面する場所は、アクリル板・透明ビニールカーテンなどで遮蔽して対策を取ってください。
また、共用物や手がよく触れる箇所を最低限にする工夫も行いましょう。
ゴミはこまめに回収し、鼻水や唾液などがついたゴミがある場合はビニール袋に密閉することが大切です。

換気は手間がかかるので、機械換気を行うなど、なるべく人的コストをかけないことも、感染対策を長続きさせる秘訣です。

従業員個人の対策

移動を伴う勤務はできるだけ避けるようにするのももちろん有効です。
ここでは、特に出社する場合の対策を記載します。

やはり何より大事なのが、始業時、休憩後を含め、定期的な手洗いを行うことです。
また、飛沫防止のために勤務中のマスクなどの着用を行わせることも不可欠でしょう。

時差出勤も有効です。
公共交通機関のラッシュの時間帯を避けることで、感染リスクを減らせます。
外勤時や出張時には面会相手や時間、経路、訪問場所などを記録に残しておきましょう。
加えて、出張は、地域の感染状況に注意し、不急の場合は見合わせることも検討してください。

会議については、オンラインでの開催を検討することをおすすめします。
もしくは、社外のレンタルスペースなどの広く場所の取れるところなどもおすすめです。
今後増えてくるだろう採用説明会や面接なども、なるべくオンラインで行うことを検討してください。

なお、このために必要となる設備や消耗品は個人に用意させるのではなく、会社が配置する必要があります。

出社できるためのオフィス環境整備


アフターコロナ下では、次に来るかもしれない第2波・第3波を回避することが大事になります。そのために、オフィスの中でも、「密閉」「密集」「密接」を避け、感染防止のための対策が必要となってきます。改めて、オフィスで必要な場所ごとの具体策について考えてみましょう。

休憩・休息スペースの整備

休憩スペースやリフレッシュコーナーは、本来は社員の憩いの場です。
しかし、感染対策を怠ると、クラスター発生源にもなりうる場所でもあります。
お土産などの飲食物は不特定多数が触れる可能性があるため撤去し、コーヒーメーカーなどもしばらくは使用停止にしましょう。
共有する物品(テーブル、椅子など)も、定期的に消毒しましょう。

また、リフレッシュコーナーを使用する際は、入退室の前後の手洗いを徹底することも大事です。
オフィスの他の部屋同様、常時換気を行うことも心がけてください。
休憩室で食事をする場合は、対面で座らないように配慮し、できる限り2メートルを目安に距離をが取ります。
管理側は、従業員がこの対策が取れるように、休憩スペースの追設や休憩時間をずらすなどの工夫を行っていく必要が出てくるでしょう。

トイレ

飛沫の飛びやすいお手洗いについても、しっかりとした対策を取らねばなりません。
実は、便器は通常の清掃で問題ありません。しかし、不特定多数が手洗い場などは清拭消毒を行うことが重要です。
なるべく飛沫拡散をふせぐため、トイレに蓋がある場合は、蓋を閉めてから汚物を流すよう指示しましょう。掲示物を貼るのもおすすめです。

また、ハンドドライヤーはそもそも水を飛び散らせる機械のため、利用を止めましょう。
また、共通のタオルは禁止し、ペーパータオルを設置するか、従業員に個人用タオルを持参してもらうのも衛生的で効果が高いと言われています。

企業がおこなうべき密接回避策


テレワーク(在宅やサテライトオフィスでの勤務)時差出勤、ローテーション勤務、週休3日制などで出社人数を制限するなど、多くの三密回避策があります。なかでも、会議やイベント、採用面接などはオンラインで行うことも増えるでしょう。しかし、どうしても集まって会議を行いたいこともあるかもしれません。そんなとき、自社の会議室が狭い場合は、2メートルを目安に一定の距離を保って座席配置することができないこともあるでしょう。ここでは、そんな場合におすすめの場所を紹介します。

レンタルスペースを使っての会議が有効

私がおすすめしたいのが、レンタルスペースを活用しての会議やミーティングの開催です。レンタルスペースのなかには、ワンフロア貸し切りの場所もあるため、採用面接などにも使用できます。一日貸しも行っていますし、時間単位でも貸してくれるため、感染対策をとりながら、短時間での会議ができます。広い場所を借りれば、間を開けての会話も容易となるでしょう。仕切りを用意する必要がない分、コストカットにも繋がると言えます。

まとめ

アフターコロナとなっても、これまで経験したことのない、ウイルスとの闘いは続いています。どの職場でも、刻一刻と変わる状況の中、正しい情報を取り込み、適切な対処を迅速に行うことが求められ続けるでしょう。 新型コロナウイルス感染症に関して十分な措置を取ったうえで、働きやすい環境の提供に尽力することが、現在、社会を回す企業に求められている責務とも言えるのです。是非今回の記事を参考に、オフィス改革を行なってくださいね。

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