【エンジニア必読】ハッカソンとは?意味やメリット、アイデアソンの違いを徹底解説!
ハッカソンとはどのようなもの?
「ハッカソン(Hackathon)」という言葉を、最近よく聞くようになりました。
ハッカソンはIT業界では有名な言葉ですが、ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語です。
ハックやハッカーはネガティブなイメージを抱く人が多いのですが、実際は「物事を改善していく」という意味の言葉なのです。
ハッカソンでは、システムやソフトウェアを解析したり改造したりというテーマに対してエンジニアをはじめ、デザイナーやプランナーのようなテクニカル面のメンバー、販促に乗せるものならマーケターなどがチームを作ります。
それぞれが技術やアイデアを提供し、1日~1週間程度の短期間でマラソンのように開発します。
その成果を競う開発イベントが、ハッカソンなのです。
ハッカソンを行う目的とは
企業がハッカソンを主催する目的はひとつではありません。
社員の技術力向上や、コミュニケーションの強化、チームの編成なども重要なハッカソンの要素です。
それに加えてやはり外せないのが、新しいサービスや機能に関するアイデアやヒントの発掘でしょう。
企業では、常に新たなプロダクトを求めています。
常に新しいものを生み出していかなければ、淘汰されてしまう時代なのです。
ハッカソンを通じて生み出された新しいアイデアをもとにした製品は、実は世におおく広まっているのです。
そのため、常に多くのハッカソンが行われ、技術の老朽化を防いでいるというわけです。
ハッカソンはどうやって探せばいいの?
ハッカソンに参加したい場合、どうやって探せばよいのでしょうか。
ハッカソンの情報は、ハッカソンを検索できるサービスで探すのが最も効率的です。
最初からハイレベルのものに挑戦すると、勉強どころか挫折を経験してしまうかもしれません。
自分のレベル感にあったものを選んで、少しずつレベルを上げていくのがおすすめです。
ハッカソンは、レベルと同じくらい、目的意識も重要な指標になります。
自分はどうしてハッカソンに参加したいのか、一度よく考えてみましょう。
「プロダクトを作りきる」ことが目的ならば、ハイレベルのものよりも確実に自分がやれるレベルのものを選ぶのがベストです。
「賞を獲る」ことが目的ならば、自分の得意な分野を選ぶといいでしょう。
「新たな分野の足掛かりにしたい」ならば、まったく知らない分野や、ハイレベルのものに挑戦するのもおすすめです。
会場で新しく出会える人たちとの制作を楽しむのも、立派な目的意識です。
ハッカソンに臨む目的の内容よりも、自分の最終ゴールを決めておくことが重要なのです。
ハッカソンに参加するメリットとは
では、ハッカソンに参加するメリットとは何なのでしょうか。
ハッカソンでは、普段はやらない業務について知る機会になるため多くのことが得られます。
中でも特にメリットとして大きいものを紹介していきます。
今ハッカソンに参加することを悩んでいる人や、ハッカソンにメリット自体を感じていない人は、ぜひチェックしてみてください。
メリットを知ることによって、ハッカソンに参加する足掛かりになるかもしれません。
ひとつのものをゼロから完成まで作りきる経験ができる
基本的に、ハッカソンではチームの人数は1人から6人くらいまでとされ、ひとつのものをゼロから完成まで作りきることが目標として挙げられています。
この「ゼロからすべて作るのを見る」というのは、実は技術者にとって非常に大きな経験となるのです。
プログラマやデザイナー、エンジニアなどは大体部分的な作業を行ったり、その後の仕事は見る機会がないことがほとんどです。
自分の行っている仕事が、どんなふうに作用し、どのように仕上げられていくのかを見れるのは、普段の仕事では、なかなか経験できないものです。
走り切った後には大きな達成感を味わえることはもちろん、ポートフォリオのひとつに加えて開発の経緯などを詳しく話せるのも、ハッカソンならではですね。
最新の技術やサービスに触れられるチャンスでもある
ハッカソンは、最新の技術やサービスに触れられる大きなチャンスです。
常に新たな技術を模索するのがハッカソンですから、今話題になっているIoTや人工知能をはじめ、金融サービスの開発や自動探知システムの開発なども行っています。
特定の技術や最新技術に特化して技術を競い合うハッカソンに参加することは、エンジニアやプログラマーにとって何にも代えがたい財産になります。
実際に自分で開発に携わるだけではなく、専門家の細かなレクチャーを受けられるのも、ハッカソンのメリットと言えるでしょう。
ハッカソンとアイデアソンの違いとは?
ハッカソンと似たような意味の言葉に、アイデアソンというものがあります。
ハッカソンとアイデアソンの違いを知ることで、よりしっかりとした理解を深めることができるはずです。
ハッカソンを覚えるのに合わせて、アイデアソンも覚えておくようにしましょう。
ハッカソンとアイデアソンには共通点もある
アイデアソン(Ideathon)は、「アイデア(Idea)」と「マラソン(Marathon)」が組み合わさった造語です。
成り立ちはほとんどハッカソンと変わりません。
アイデアソンもハッカソンと同様に、チームを編成してテーマを決め、決まっている制限時間内に成果を競い合うイベントです。
アイデアソンとは「ハッカソンの事前準備」の位置づけと覚えよう
では、ハッカソンとアイデアソンではどこが異なるのでしょうか。
ハッカソンとアイデアソンの決定的な違いとしては、ハッカソンのように開発を行わず、さまざまな業種の人たちが参加して商品やサービス、ビジネスモデルなどのプランニングを行なう「アイデアを出す」イベントだということです。
つまり、非常に簡単に言うと、「ハッカソンをやるまえに行っておくイベント」なのです。
ハッカソンはアイデアソンで生まれたプランをもとに、実際に商品やサービスを開発します。
最近では単独で行なわれるケースも増えてきました。
IT系のサービスだけではなく、地域福祉や高齢社会をよりよくするためのアイデアソンが行われることもあります。
ハッカソンでは普段の仕事や生活では味わえないような達成感が得られる
ハッカソンとは何かという基礎知識に始まり、参加するメリットやアイデアソンとの違いを紹介してきました。
ハッカソンは成果を競い合うものではありますが、必ずしも上位に入らなくとも、得るものは多いイベントです。
まずは参加してみることによって、普段の仕事や生活では味わえないような達成感や満足感が得られるでしょう。
技術者としての腕も上がり、一石二鳥です。
興味がある人は、ぜひこれを機に体験してみてくださいね。
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