分科会って何か知ってる?辞書的意味から会議の種類、基本的な進め方まで徹底解明!

分科会、と聞いてどんな会議か思い浮かぶ人はごく少数なのではないでしょうか。日常生活ではあまり聞くことのない会儀ですし、ある特定の事象を満たしていないと参加することも少ない会議です。今回は、そんな『分科会』の実態について見ていきましょう。実はあなたの身近にも分科会があるのかもしれませんよ!

分科会はどんな会議なの?

分科会はどんな会議

まず初めに、分科会とはどのような会議なのかについて見ていきましょう。
辞書的意味を説明したのち、普通の会議との違いについても触れていきます。
全く知識のない人でもわかりやすく解説していきますので、参考にしてみてください。

分科会の辞書的意味とは

分科会は、【ぶんかかい】と読みます。
ふつうは「○○分科会」という名称で、分科会のテーマを明示していることがほとんどです。

大学で、文化・芸術系の活動をする公認サークルなどが連合して組織する学生自治会である『文化会』とは大きく異なりますので、誤用しないように気を付けましょう。

デジタル大辞泉の解説では、『大きな会議などで、その会議で取り上げられた事項に応じて、分野ごとに専門的に研究・討議を行う小会議。』とあります。
大辞林 第三版の解説では、『大きな会議などの場合、全体会議に対し、各専門分野に分かれて開く会合。』となっています。

近い意味の言葉にワーキング‐グループ(working group)というものがありますが、これは日本語では作業部会と訳されるもので、特定の問題の調査や計画の推進のため設けられた会のことを指しています。
分科会よりもさらに細かく、専門的なことを議論する会議です。

講義・公演を行う分科会とは異なり、ワーキング‐グループは研究・議論を目的としています。
似ているようで本質が異なっているのです。

分科会は普通の会議とは違う

分科会は、上記のような意味合いを持っている会議です。
普通の会議とは大きく異なっています。

最も大きな特徴が、『分科会単体では存在しない』ということです。
分科会とは、字面を読み解くと「分けられた」「科目ごとの」「会議」というふうに理解できます。
つまり分科会とは、「おおもとの大きな会議があって、そこで生まれた小さな議題について議論する会議」なのです。

例えば、経済学の研究者の団体で「経済学会」というような学会があったとして、年に数度、大きな学会を開くとします。
経済学という範囲には非常い広範囲の研究対象があり、それに対する研究者が存在しています。
そのため、すべての研究発表を行うと膨大な時間とコストがかかってしまいます。

そこで登場するのが「分科会」なのです。
一日目の学会では全体会議を行い、分科会では細かい分野ごとに研究者が集まって、その分野に限定した細かなテーマについて議論をします。
その細かな会議のことを、「分科会」と呼んでいます。

講演会、セミナー、分科会の違い

講演会はどちらかと言えば分科会前の本会に近いものがあります。
識者である後援者を呼び、多くの聴衆に演説をする場のことを『講演会』と呼びます。
識者は政治家や学者に限らず、有名人の場合もあります。

対してセミナーとは、簡単に言えば少人数を対象とする勉強会のことです。
講師からの一方的な説明だけで終わるのではなく、質疑応答や意見交換が行われることが多いようです。
これだけ聞くと分科会の意味に近いような気もしますが、セミナーは『それ単体』で行うことが可能な、独立性のある会なのです。

また、分科会があまり長い期間行わないのに対して、セミナーは1ヶ月以上、何日もかけて連続して行うこともあります。

分科会は公的な会議でもある

実は分科会というのは、学術的な会議に限った会議ではありません。
より政治的な色の強い会議のことでもあるのです。

たとえば政治的な面で言えば、国会では大きい委員会のあとで分科会が行われます。
国会の下部にある予算委員会がそれにあたります。
国際シンポジウムなどの大きな会議があり、特別講演を最初に行い、その後に詳細なテーマについて議論する討議も「分科会」に含まれます。

普段会社員をしている人はあまり分科会に携わらないのは、この特異性のためなのです。

分科会について知っておくべきその他のポイント

分科会について知っておくべきその他のポイント

次に、意味や進め方以外にも、いくつか分科会について押さえておくとよいポイントについて解説します。
より理解を深めるため、これらの知識も理解しておくとよいでしょう。

学術論文の発表会における『分科会』と『分散会』の違い

学術論文発表会では、分科会のほかに「分散会」という会議も行われます。
この二つも異なる意味合いを持つので、しっかり押さえておきましょう。

分科会は前述のとおり、大きな会議の後に行われる小さなテーマの会議です。
そのため、分科会それぞれよって会議のテーマが異なっています。

送別会の意味でつかわれることも多い分散会ですが、このような場合は異なる意味合いで用いられます。
分科会に対して分散会は、全体会がおこなわれた後に『同じテーマについて少人数で話し合う』ために開かれる会議のことを指しています。

大人数だった全体会に比べて、少人数で話し合うことのできる分散会なら、参加者が意見を出しやすく活発な議論が期待されます。
分科会ごとの意見をここでさらに集約し、参加者の話し合いの密度を高めるために分散会が行われることもあります。

ちなみに全体会のテーマが2つ以上ある場合は、分散会もテーマごとにグループ分けして行われることがあります。

テーマによく通じている人を呼んでおく

ワーキンググループは議論・研究が主ですが、分科会は基本的に本会から細かく分離した『講演会』という認識のため、自分たちのみで行うことはありません。
分科会でも、全体会と同じようにテーマによく通じている識者を読んでおき、講演を行ってもらうことが大切となります。

そのうえで、専門家(パネリスト)が意見を述べた後に、一般の参加者も交えて進めていくパネルディスカッションなどの討議を行うようにします。

全体会議とは同じ日に行わないこともある

全体会議と同日にやることもありますが、日にちや時間で分かれていることがほとんどです。
1日目に全体会を行い2日目に分科会を行うこともありますし、午前中に全体会、午後に分科会が行われることもあります。

ほとんどの場合全体会議は大きいところで行いますが、分科会は人数を分散するので、小さい会議室で行うこともあります。

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分科会はほかのどの会議とも異なる特異性を持っている!

分科会はほかのどの会議とも異なる

今回は耳なじみのない分科会についていろいろ解説してきましたが、いかがでしたか?

分科会は普段、私たちに触れることのない会儀かもしれません。
ですが、例えば「言葉の細かな意味の違い」を選定しているのも『文化審議会国語分科会』ですし、人間国宝を定めているのも『文化審議会文化財分科会』という分科会なのです!
意外にも、私たちのみ知った生活の中に、分科会がいるのです。

実は私たちの生活にも密着している分科会について、この記事により理解が深まったなら幸いです!
気になった人は、ぜひどんな分科会があるのか、ご自身でもリサーチしてみてくださいね!

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