【人事入門編】社内研修を行うメリットとは?実施の目的やテーマ選びまでご紹介!

季節を問わず、企業ではさまざまな社内研修が行われています。ですが、研修と一言で言っても、さまざまな目的があり、それによって実施すべき研修内容も変わります。そこで今回は、社員研修の目的・テーマの定め方と、それを行うことによるメリットについて解説していきます。

はじめに押さえておこう!社内研修の目的とは?

研修の目的を抑えておきましょう

まず始めに押さえておかねばならないのは、社内研修というのは『メンバーの能力を向上させる』ために存在している、ということです。
研修を通じてメンバーをいまよりも成長させることによって、結果的に業績をアップさせるようにつなげます。
そのために、研修にどのような目的設定をしておけばいいのかについて見ていきましょう。

目的その1 ミッションやビジョンの共有により社員を育成する

ミッションやビジョンを共有しよう

これは主に、新人研修や中途採用者研修など、会社に初めて入ったときに行われる研修における目的です。
社内パンフレットや会社紀要などを用いて、自社がどうやって成り立ったのかや、今後の事業の方向性を理解します。
動画などを使った紹介も一般的になってきており、企業について分かりやすく学ばせることが重要です。
そうすることで、社内でどのように行動していくべきか、長期的なビジョンを持った能動的な行動ができるようになるのです

目的その2 知識やスキルの習得で業務への対応力を上げる

知識が増えれば対応力が上がる

部署が移動になったり新規採用されたりした場合に行われる、業務研修における目的です。
どのような仕事を、どのようなフローやシステムで行ってゆくのか、そのレクチャーを受ける研修です。
基本的に、担当部署の上長や先輩が行うことが多く、社内研修として最もポピュラーだと言えるでしょう。
それを受けることによって、業務へのスムーズな対応ができるよう目指します。

目的その3 スキルの向上によって社員のパワーの底上げを行う

ビジネススキルを向上させよう

業務を行っていくと、より高みへと上がるために必要となる能力があります。
その能力を与えるため、スキルや経験などを与えるのを目的とした社内研修をすることがあります。
昇進のための研修やスキルアップのための研修がこれにあたり、稀に社外研修を利用することもあります。

社内研修を行う3つのメリットとは

社内研修のメリット
ここからは、社内研修を行うとなぜ良いのか、そのメリットについて見ていきます。
ただ何となく受ける・実施するだけだった社内研修も、メリットを押さえることでぐんと大きな効果を期待できるのです。

業務を行っているものが指導できるので、外部に頼むよりも効率的

最も大きな社内研修のメリットは、業務を行っている当人がみずから、研修担当にあたることができるという点です。
外部講師に頼むことになると、細かなすり合わせをしなくては結局意味がないこともあります。
ですがその点、内部にいる社員が研修を行えば、すり合わせの時間を減らすことができますし、実際に部署で出ている細かな声を届けることもできるのです。

研修における実施コストが低い

2つ目のメリットは、コストが低いという点です。
基本的に社内で講師を選抜するため、講師代などの費用はかかりません。
これは次のメリットでも詳しくお伝えしますが、講師は一人ではなく複数人で行ってもいいため、社員同士でフィードバックをしあうことによる相乗効果も期待できます。

ただこのやり方に関しては、指導する側が全員初心者ではよい研修とはならない可能性が高いとも言えます。
講師陣に一名でもいいので、優秀な社員・経験豊富な社員を含める必要があります。

講師側も指導者としての力が得られる

講師側もメリットあり

社内で研修を行う利点として、『受ける側』だけではなく『教える側』の能力向上が期待できるという点があります。
日々行っている仕事を言語化し、まったく分からない人に教えるというのは、実は大変難しいものです。
それを研修で行うことで、今の自分に足りないものや、部署にあったほうがいいもの、ひいては企業をよりよくしていくためのポイントなどを探ることができます。

研修を行う側は、自分の仕事もありつつ準備も行わないといけないため、大きな負担とはなりますが、それに伴った能力向上は確実に見込めます。
指導を外部に頼んでしまうと、このような発見や成長をすることはできません。

社内研修のテーマはこう定める!

社内研修の目的が分かったところで、ここからは実際にどうやってテーマを選び取るのかについて考えていきましょう。

受ける側も実施する側も「なぜ、研修を行うのか」を理解する

研修を行う際、もっとも最悪なパターンは『研修を受ける側も、さらには行う側も意味を理解していない』というものです。
これは特に、形骸化している新人研修などが当たります。
研修の本来の目的である『能力向上』をふまえ、「なぜこの研修が必要なのか」を理解し、研修を通じて課せられている今後の役割を認識してもらうことから、仕事がスタートとなります。

それには行う側も、研修の意味や価値を能動的に理解しなくてはなりません。
この研修を通して社員が何を身につけ、どのように会社の力になってゆくのかをしっかり把握しておくことで、やっと研修の力が発揮されるのです。

背伸び厳禁!「テーマ」と「内容」は一致させる

テーマと内容を一致させる

テーマを定めるとき、あまりにも立派なもの・背伸びしたものを競ってしてしまうと、今の自分・自チームでは実際に研修で行う内容が追いつかないという可能性もあります。
テーマが素晴らしければ素晴らしいほど、内容が未熟だった場合の参加者の気持ちの萎えは大きくなってしまいますから、背伸びは厳禁です。
自分たちの行える範囲からほんの少し上を研修目標として設定すると、行う側の能力向上にもつながりますよ。

あまりにもテーマが決まらないと言うことであれば、実際の研修内容を先に定め、そのあとにその研修を通じて学んでいってほしい「テーマ」を設定するのもいいでしょう。

テーマを誰でも分かる内容にしない!実践性のあるカリキュラムを組んで

研修を面倒に思わせてしまう最も大きな要因は、「誰でもわかる」ような内容になっていることです。
社会人一年目の研修であればいざ知らず、スキルアップのための研修で明らかに「分かっている」ことを座学でやらされるほど退屈なものはありませんよね。
ですから、経験のある社員向けの研修のテーマを定める際は「実践性」を重視します。
デザイン系の研修であれば、座学で基礎を学ばせた後、実際に自分でそれをどこまで使いこなせるか試させるのです。
そうすることによって、個人の到達度を図ることができます。

このように、テーマを決める際には、「明らかに誰でもできる」ものを避けることと、「研修の最後に、もしくは今後その研修の内容を実践できるか」が大きな基準となるのです。

まとめ

社員研修で学んだことを定着させるには、受講するほうだけではなく行う側の認識が必要だと分かっていただけたと思います。
研修では、自分で能動的に動くことができるようなテーマを設定し、「いつごろまで、何を、どのくらいできるようになる」という明確な目標設定を行わせましょう。
参加した全員が満足する研修を行うことは確かに難しいですが、満足度や達成感を与えられる研修となれば、その研修は今後の成長につながるカギとなるはずです。

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