小1の壁で働き方や勤務時間を変えるワーママは多い?小1の壁の実態について徹底解明

子供が小学校にあがると、仕事と育児の両立にさまざまな困難が立ちはだかるのを「小1の壁」と呼んでいます。実際に小1の壁で仕事が難しくなったり、この先もフルタイム勤務を続けられるか不安に感じたりしているママも多いことでしょう。ワーママが働き続けるには、どのような問題があり、どのような対策をすべきかを解説していきます。

こんにちは!テレワーク歴5年以上、仲野識です。
「子供が小学生に上がるまで後1年ちょっとしか時間がない!」
「周りのママたちを見る限り、仕事を辞めざるを得ない人が多いけど、仕事は続けたいし、子供を一人にはしたくない……」
そんなワーママは多いのではないでしょうか。

いわゆる「小一の壁」と呼ばれる時期にどのような問題があり、どのような対策をすべきかを解説していきます。

「小1の壁」を知っていますか?


子どもが小学校にあがったのだから、仕事に思う存分集中できると考えている方は多いのではないでしょうか。
でも、実は、仕事と育児の両立は小学校に上がってからより大変になると感じる人も少なくありません。
その象徴のひとつが、小1の壁です。
実は、この問題は、女性活躍が現場で進まないひとつの象徴的な例でもあるのです。

まずは、小1の壁とは何かについて見ていきましょう。

小1の壁で働き方を変えるワーママたちは多い

厚生労働省の平成30年国民生活基礎調査の概況「末子の年齢階級別にみた母の仕事の状況の年次推移」を見てみると、末子が5歳の時の正社員の割合は26.8%ですが、小学生になる6歳になると23.4%と落ち込みます。
一方、パートや派遣などの非正規雇用で働くママは5歳には35.8%ですが6歳になると42.5%と増えています。

子どもが小学校に入るとフルタイムの正社員を辞め、パートや派遣など時間に融通がきく働き方を選んでいるワーママが多いことがわかるでしょう。

そもそも、小1の壁って何?

小1の壁とは、保育園時代よりも、仕事と子育ての両立がしづらくなることによる弊害です。
実は、小学生が通う「学童保育」は、保育園よりも運営時間が短いのです。

さらに、夏休みには子どもの面倒を見るためにご飯を作ってこないといけません。
一方で、親の参加・フォローが必要な行事や物事が増えて大変になるのに、仕事では時間短縮勤務が切れるケースが多いのです。

小1の壁は家庭の問題ではない

小学生の子どもの持つ親の多くは、中間管理職へと出世する世代でもあります。
小学生にあがりさらに両立が大変になる中、企業のサポート制度は終了してしまうので、管理職になりにくいのです。
特に女性は、キャリアに打ち込むのはもってのほか、セーブして別の働き方に切り替えている人が多いと考えられます。

子どもが成長するうえで、特に子育ての負担を背負うことの多い女性の働き方を企業も考えられないと、管理職が育ちません。
働き続けられる人材を増やすためには、プライベートのフォローやそのサポートが必須なのです。

小1の壁で正社員を辞めるママが多いのはなぜ?


多くのママが転職や退職を考える「小1の壁」。
なぜ、子供が小学校にあがると正社員を辞めるワーママが多いのでしょうか。

共働きを前提とした保育園とそうではない小学校では、子供と保護者を取り巻く環境が大きく変わります。
どんなことがワーママの仕事の「壁」になるのでしょうか。

PTAや授業参観など専業主婦が前提の学校行事

小学校のPTA活動に不安を感じているママも多いでしょう。
PTAの会議は平日昼間という学校も多く、共働き家庭ではスケジュールのやり繰りに悩むこともしばしばです。

事業参観・家庭訪問などの学校行事は平日に組まれていることがほとんどですし、土日に行事があった場合は平日が振替休日になります。
だからこそ、休みが取りにくい正社員は続けにくいのです。

夏休み・冬休み・春休みなどの長期休暇が多い

保育園には長期の休みはありませんでしたよね。
しかし、小学校からは夏休み・冬休み・春休みと長期休暇があります。
休暇中は給食がないので毎日弁当を作る必要があり、これもワーママの大きな負担になるでしょう。

また、休み期間中の子供の預け先に困ることになります。
学童に入れられればまだいいのですが、入所できても子供が「嫌だ」と言い出すことも想像に難くありません。

小1の壁でフルタイムの仕事をやめたらどうする?


小学校生活とフルタイム勤務の両立に困難を感じ、フルタイムで働くことが難しいと小1の壁が原因で働き方を変えるワーママは珍しくありません。
小1の壁で働き方を変える場合、主な選択肢は以下の3つです。
各働き方のメリット、デメリットについてもあわせて確認しておきましょう。

時間の融通がきくパート・派遣・時短勤務を認める会社に切り替える

パートや派遣で働くメリットは、休みが取りやすいことにあります。
時短勤務ができる会社を探し、転職するのも一つの方法です。

パートや派遣なら時間や就業場所を選べることは大きなメリットではありますが、正社員に比べるとお給料が安いことはデメリットでしょう。
時短勤務の採用なら正社員で働き続けられるので、収入と福利厚生、そしてやりたいことをあきらめずに済みます。
ただ、裁量のある仕事を任せてもらえずキャリアアップが難しくなるのは事実です。

自分の条件に合う会社を見つけるのは大変なことですが、ワーママ専門の転職エージェントに登録するなどすれば、比較的見つけやすくなるでしょう。

フリーランスになる

不幸なことではあるのですが、外出や出社できずにいるコロナウィルスの影響下で、在宅でもできる仕事も増えてきました。
この時代だからこそ、パソコンさえあればできるライターやプログラミング、ウェブデザインが主な仕事ならば、会社に勤めず、フリーランスで働くのも一つの方法です。

フリーランスの最大のメリットは、働く場所や時間や業務量を自分で決められることです。
実際に私もそうですが、「休みをください」と言わなくていいことは、非常に大きなメリットでした。

パソコンやスマートフォンなどを活用し、自宅やカフェなどで仕事をするテレワークならば、通勤せずにすみます。
自宅や営業先の近くのカフェなどで仕事ができれば通勤時間をなくすことができ、空いた時間を家事や育児にあてることができるのです。

たびたび入る小学校の行事や子供の予定に合わせて、柔軟な勤務が可能です。
ただし、収入が安定しないというデメリットもありますので、ご主人とも相談して決めましょう。

選択肢を知って小1の壁を乗り越えよう

小1の壁をきっかけに、正社員を辞めるワーママは少なくありません。
この「小1の壁」への不安で、子どもが小学生になる前から、転職などの働き方の変更を考えている人はおおいのです。

キャリア、家族との時間、収入、何を重視するのかは人それぞれでしょう。
働き方を変えて、時間に融通がきくパート・派遣、フリーランスを選ぶ、テレワークや時短勤務ができる会社に正社員のまま転職する方法もあります。

小1の壁を乗り越える方法を検討するにあたり、自分と家族にとって一番大切なものは何かをしっかり見極めることが非常に大事になります。
今後のライフスタイルを考えるきっかけになると良いですね。

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