ワーク×バケーション【ワーケーション】とは?メリットデメリット&施設も紹介

2000年代にアメリカで生まれた造語、ワーケーション。
「ワーク」と「バケーション」という相反する2つの単語を組み合わせて造られた言葉です。
日本では、日本マイクロソフト社や日本航空などの大手企業が先駆けて導入したことで話題になった働き方ワーケーション。
今回は、仕事の時間と場所にとらわれないワーケーションという働き方について、詳しく解説していきます。
目次
ワーケーションって何?
ワーケーションとは、簡潔にいうと”働きながら休暇を取る”ことを指します。
休暇などで訪れた観光地や帰省先など、勤務場所という場所に捉われずに働くこと、
休暇と仕事を両立させる働き方です。
ワーケーションとリモートワークの違い
最近流行りのリモートワークとワーケーションは何が違うの?と思われる方もいるかもしれません。
しかし、この2つの決定的な違いは目的にあります。
リモートワークの目的
リモートワークの目的は、出勤することが難しい人材の就労と家庭の両立支援を実現し、働き手と労働時間を維持すること。
新型コロナウィルスの影響により世間に浸透してきた働き方でもあります。
元来は介護や育児、または身体的な理由などから会社に出勤できない人に活用されてきました。
ワーケーションの目的
一方、ワーケーションの大きな目的は休暇と仕事を両立すること。
リゾート地や帰省先などで仕事をするための働き方です。
休暇の中に通常業務を組み込むことによって、リモートで仕事ができる特徴を活かしつつ、休暇によってリフレッシュすることが大きな目的となっています。
なぜワーケーションが取り上げられるようになったのか
日本で企業に勤務されている方に向けて厚生労働省が行った調査によると、約7割の方々が”有給休暇を取りたくない”もしくは”取りにくい”と感じていることが分かりました。
理由は、”休んで仕事を溜めたくない”・”休んだら周りに迷惑がかかる”という意識の表れのようです。
そして、”休暇を取りたくない”・”取りにくい”と感じる人の割合が年々増加傾向にあるのが実情。
有給などをめぐる働き方の問題を解決できると注目を浴びたのが、ワーケーション。
”仕事が忙しいので休暇を取れない”という考え方を”休暇の合間に仕事をこなせばいい”という発想に変えたのです。
ワーケーションのメリット・デメリット
ここからは、ワーケーションが取り入れられることによるメリットと、デメリットについてもご紹介していきます。
メリット1:働き方改革を無理なく実践
まず、ワーケーションは政府が推奨する”働き方改革”を無理なく実践できるという利点があります。
休暇の合間に仕事をこなすというワーケーションの働き方によって、ライフワークバランスを実現させることができるからです。
ワーケーションをせずともしっかり休める環境で働いているという方が無理して行うものではありませんが、有給を取りにくいといったお悩みをお持ちの方や、有休消化率を会社として上げていきたいものの現状困難な企業にとっても、メリットの大きい働き方です。
メリット2:ストレス解消・仕事効率アップ
またワーケーション には、働き手のストレス解消や仕事効率の向上に役立つというメリットがあります。
あくまで、休暇を取りたいけれど現実的に休暇を取るのが難しい方のための制度です。
よって基本的には業務時間の縛りもありません。
いつもと違う場所で少しだけ仕事をして、仕事を終えれば非日常の空間での休暇を楽しむという普段とは違ったスタイルでの業務は、働き手のストレス解消や仕事の効率向上に大いに役立ちます。
ワーケーションにはデメリットも
ここまで読んでくださった方は、ワーケーションっていい!最高!と思う方が多いかもしれません。
しかしこの働き方にもいくつかのデメリットがあります。
まず第一に企業側がこの働き方を認め、しっかりと制度化してくれるかという点です。
企業で制度化されない限り、根本的にワーケーションはできませんし、制度がしっかりしていないと、せっかくの休暇にリフレッシュできないということもあり得ます。
また、仕事は仕事、休みは休みとしっかり区別して働きたい方がいるのは事実です。
仕事と休暇の線引きが難しい、仕事のことを考えていて休んだ気にならない、などといった考えになってしまう方にはワーケーションはかえって負担となってしまいます。
そしてテレワークをするための、高速インターネットなどの環境設備が整っていることがワーケーション先を選択する上で必要になってきます。
ワーケーションができる自治体・施設
実際にワーケーションをしてみたいという方のために、ワーケーションを積極的に受け入れている自治体や、施設をご紹介していきます。
長野県 信州リゾートテレワーク
長野県が主体となって行っている信州リゾートテレワークは、信濃町、白馬村、軽井沢町など長野県全域でリゾートテレワークを希望する方や企業を受け入れています。
”休暇を諦めないビジネスパーソンに質の高い時間を提供する”(HPより)という言葉通り、単にワーケーションの施設を提供するだけではないのが魅力です。
タイムスケジュールの中に、勤務時間と休暇時間を組み合わせた体験型ツアーを行っていたり、様々な業種や立場の方に対応できるような提案をしてくれたり。
例えば、白馬村での5泊6日 ひとり旅ひとりワークプランでは、東京から車で白馬へ向かい、1日目はコワーキングスペースで上司とビデオ通話後に作業開始。
18時に作業を終え成果報告。
2日目3日目は業務をしつつ、昼や夜の休憩にいける観光スポットをスケジュールに組み込み、
3日目4日目は休日扱い、6日目も朝の観光、昼から業務をこなし東京へ帰る。
このようなスケジュールを提案してくます。
一人で長野に行っても周辺の地理がわからず観光が億劫になってしまうこともなく、一人の開放感から業務を疎かにして遊びすぎてしまう心配もありません。
他にも企業から10名一緒にワーケーションを体験できるツアーや、IT開発チーム向けの開発合宿、妻と子供と夏休みプランなど、多くのプランで働き手や企業のニーズに応えてくれます。
和歌山県 WAKAYAMA WORKATION
WAKAYAMA WORKATION PROJECTは、和歌山県が主導するワーケーションへの取り組みです。
”いつもどおりの仕事も、ここでしかできないことも”(HPより)を合言葉に、ワーケーションを価値を創造するツールとして提供しています。
work × vacation だけにとどまらず、work × innovationや、work × education/motivation、work × collatortion など、種々のationとworkを組み合わせて、異なる観点から働き手の受け入れ体制の整備を行っています。
和歌山県でのワーケーションでは、地域の方々との意見交換の場や農業体験など、地元の方とのふれあいの場を多く設定。
都市圏から来る働き手の発想を、地域に生かそうという取り組みも行っているのです。
また全国の自治体に先駆け、平成29年度よりワーケーションの取り組みを開始し、work × innovation × collaboration をテーマに令和元年度までの3年間で104社910名が和歌山県でワーケーションを行いました。
ワーケーションをきっかけとして新たなビジネスが創出されるなど、ワーケーションの日本におけるパイオニアとしての信頼度は、ワーケーション先を選ぶ際のポイントになるのではないでしょうか。
一歩先の働き方”ワーケーション”
今回は、ワーケーションという言葉の定義から、メリット・デメリット、またワーケーションを実践できる施設などについてお伝えしてきました。
多くの可能性を秘める働き方、ワーケーション。
ライフワークバランスを実現させた一歩先の新しい働き方として、今後ますます注目を浴びると予想されています。
一歩先の働き方、ワーケーション。
一度体験されることで、ご自身にとって新しい発見に繋がるかもしれません。
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